仏教を開かれた釈尊は、いつ生まれ、いつ、お亡くなりになられたのか。
手塚治虫さんの「ブッダ」。堺正章さん主演の「西遊記」など、「インドでの釈尊」、また「仏教の教え」について日本人は親しみを覚えています。
釈尊入滅の年を正しく知る事は、仏教の基となります。
「末法」始まりの認識が、大切な仏教入門知識となります。
釈尊入滅後、千年間を【正法時代】
その後の、千年間を【像法時代】
それから後の、万年を【末法】
と言います。
近年の科学的根拠を基に、考察してみたいと思います。
ルンビニ村の釈尊の生誕地で耕作が興ったのが紀元前1000年前後
2013年11月25日「インド・ルンビニ」にて大発見(研究チームのリーダーで、イギリスにあるダラム大学の考古学者ロビン・カニンガム(Robin Coningham)氏)
放射性炭素年代測定法により、測定する物体のほぼ正確な成立年代が、【26000年前まで】確認出来るそうです。釈尊の生誕地と伝えられるネパール南部ルンビニの発掘調査で、下記のような発見がありました。
放射性炭素年代測定法で、マヤデヴィ寺院の「木造遺跡」、「柱の穴」、「巨大な木の根」、「レンガ造りの礎石」を検査した結果、下記が分かった。
・ルンビニ村の釈尊の生誕地で耕作が興ったのが紀元前1000年前後
・紀元前6世紀のものとみられる木造仏教寺院の痕跡
・この古代の木造遺跡の上に、同じ形のレンガ構造の寺院が存在する。古代のレイアウトを複製している。
「つまり、仏教の聖地としての連続性を示している」とカニンガム氏は解説する。
・紀元前3~7世紀ごろのレンガ造りの礎石
・柱の穴ができたのは紀元前800~545年
これまでの釈尊入滅諸説
「周書異記」について
釈尊の生誕地、詳細考察(釈尊生誕から教団成立年代)
阿育王は「ピヤダシ王」という王の異名なのか?<摩崖法勅の信憑性>
阿育王碑文の異名「天愛喜見王/ピヤダシ王」について(富士学報33号)
「衆聖点記」による佛滅説について
ジャイナ教との時代差異に問題がない理由